【レンズレビュー】XF35mmF2 R WR 【価格、サイズ、画質のバランスが優れた名レンズ】

こんにちは、Hiroyaです。

今回は私が普段もっとも使用しているレンズをご紹介しようと思います。その名も【XF35mmF2 R WR】。このレンズ、神レンズと名高い「XF35mm F1.4 R」と焦点距離が同じということでこれまであまり注目してこなかったという人も多いのではないでしょうか。

【XF35mmF2 R WR】は私が初めて購入したレンズです。実をいうと購入前はこのレンズではなく「XF33mmF1.4 R LM WR」か「XF35mm F1.4 R」のどちらかにしようと考えていました。ただ、金銭的な事情や納期などの関係で若干妥協してこのレンズを購入したという経緯があります。しかし、今ではこのレンズを選択してよかったと思っています。今回はそんな【XF35mmF2 R WR】の魅力を作例付きでみなさんにお伝えしたいと思います。このレンズは

価格、サイズ、画質のバランスがちょうどいい、万人にお勧めできるレンズ

レンズ概要

発売日2015年11月19日
価格62,700円(実売約56,000円)
レンズ構成6群9枚 (非球面レンズ2枚)
焦点距離35mm (35mm判換算:53mm相当)
最大口径比(開放絞り)F2
最小絞りF16
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
最短撮影距離(撮像素子面から)35cm 
最大撮影倍率0.135倍
外形寸法ø60.0mm x 45.9mm
質量170g
フィルターサイズø43mm

発売日は2015年11月と比較的古いレンズになります。価格に関してはカメラ専門店等で約56,000円で購入することができます。中古だと40,000円前後といったところ。昨今カメラ機材の値上がりが激しい中、比較的手が出しやすい価格になっていると思います。

開放絞りはF2。標準域のaps-c用レンズですので背景をとろとろにボカすことはできませんが、必要十分なボケ量です。初めて一眼カメラを使う方にとってはスマホ写真との違いにびっくりするくらいにはボケます。

最短撮影距離は35cm。寄れるレンズというわけではないですが、日常使いで困ることはあまりないのではないかと思います。

特徴

軽量・コンパクト

掌にすっぽり収まるくらいコンパクトです。また、重さも170gととても軽量です。X-M5などのコンパクトなボディと組み合わせると上着のポケットに入ってしまうくらい。取り回しの良さは折り紙付きです。

円形のフードが付属しています。フードもとても薄く、装着していてもほとんど長さは変わりません。ただ、私自身は見た目があまり好みではないのと、できるだけコンパクトにしたいという思いから普段レンズフードを外しています。

また、別売りで金属製のクラシカルな穴あきレンズフードも選択できます。付属の円形フードの見た目が気に入らないという方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。

シャープな写り

描写はとてもシャープでモダンな写りをします。2015年発売と少し古いレンズにはなりますが、富士フイルムが公表している4000万画素対応レンズにもリストアップされており、最新のカメラと組み合わせてもその性能をしっかりと引き出してくれます。

また、色のりがよくコントラストも高め。個人的には金属やコンクリートなどの硬い被写体と相性がよく、冷たさ、無機質さの表現が得意だと感じます。

高いビルドクオリティ

5万円台のレンズとは思えないほどしっかりした作りです。外装パーツは全面金属でできており、高級感すら漂います。F値は1/3段ずつ変更でき、絞りリングのトルク感は固すぎず、緩すぎず、ちょうどいいクリック感。また、F2から始まり1段ずつレンズに刻印されたF値ではクリック感と音が中間のF値と異なるため、1段ずつのF値変更もやりやすいです。

この絞りリングの仕様は私が所有している新世代の大口径単焦点シリーズには採用されていません。とても使い勝手がいいので、他のレンズにも適用してほしいと思います。

防塵防滴

鏡筒各部に計8ヶ所のシーリングを施し防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を実現しています。雨の日でも安心して使用することができます。このコンパクトさに防塵防滴が備わっていますから、持っていけないシチュエーションはありません。

使いやすい画角

焦点距離は35mm(35mm判換算:53mm相当)。

狭すぎず、広すぎない画角は普段使いに最適。ニュートラルな遠近感で、目で見た感覚に近いです。テーブルフォト、ポートレート、スナップ、風景など幅広い場面で活躍してくれます。単焦点は画角が変えられないという弱点がありますが、この画角はそれを感じさせません。

気になる点

一方で、気になる点もあります。2点ご紹介します。

歪曲が目立つ

直線が画面の端から端までフレームインしている場合、ゆがんで写ってしまう点が気になります。商品撮影など、きっちりそのまま写したいという用途には向いていないかもしれません。また、後から観賞するときに気になるのもそうですが、撮影時水平を出そうとするときに違和感を感じることもあります。

上下のラインが歪んでしまっている。

フォーカスブリージングが大きい

ピント位置により画角が変わってしまうフォーカスブリージングが大きいです。手前にピントを合わせると画角が狭く、奥にピントを合わせると画角が広くなります。動画を撮る方はかなり気にするポイントだと思うので、注意が必要です。写真に関しては撮影時に手元で微調整すれば解決するので、個人的にそこまで問題に感じたことはありません。

手前のカメラにピントを合わせた状態。右側のカメラストラップの位置に注目。
奥のレンズにピントを合わせて撮影。見切れていた右側のカメラストラップが画角にしっかり入ってきている。

「XF35mmF1.4 R」との比較

このレンズと必ず比較されるのが「XF35mmF1.4 R」。スペックを比較すると以下の通り。

XF35mmF2 R WRXF35mmF1.4 R
発売日2015年11月19日2012年2月18日
価格62,700円(実売約56,000円)94,600円(実売約83,400円)
レンズ構成6群9枚 (非球面レンズ2枚)6群8枚(非球面レンズ1枚)
最小絞りF2F1.4
最短撮影距離35cm28cm
防塵防滴×
外形寸法ø60.0mm x 45.9mmø65.0mm × 50.4mm
重量170g187g

最小絞り、最短撮影距離は「XF35mmF1.4 R」に分がありますが、それ以外の要素を見ると「XF35mmF2 R WR」の優等生さが目立ちます。特にコンパクトさ、防塵防滴対応という点は使い勝手に大きく影響します。「XF35mmF1.4 R」も比較的コンパクトで軽量なレンズではありますが、「XF35mmF2 R WR」と比較すると一回り大きい印象。さらに雨の日では使用するのに躊躇しますから、つけっぱなしレンズとしては少々心もとないと感じます。

また、スペック表にはない違いとして、オートフォーカスの速さが挙げられます。「XF35mmF1.4 R」の方がオートフォーカスは遅いです。素早い被写体を撮影したい場合は少々苦戦するかもしれません。また、オートフォーカスの音もそれなりにします。

ただ、「XF35mmF1.4 R」特有のとろけるようなボケに魅了される人が多いのも事実です。描写傾向としては

XF35mmF2 R WR:シャープでコントラスト高め、モダンな写り
XF35mmF1.4 R:ふんわりとした味のある写りでオールドレンズテイスト

といったところでしょうか。正直、この2本のレンズは甲乙つけがたいと思います。ぶっちゃけ2本ともほしい、と持っている方も多いんではないでしょうか。焦点距離は同じですが、活躍するシチュエーションが結構違うんですよね。なので、自分がどういった用途で使用するかを考えて検討するのがいいと思います。それぞれのレンズのおすすめ使用用途としては

XF35mmF2 R WR:子供の撮影、アウトドア
XF35mmF1.4 R:女性ポートレート、室内での商品撮影

また、「XF33mmF1.4 R LM WR」という最新のレンズもあります。こちらのレンズは上記2つのレンズと比較して一回り大きく、値段が高いです。その分、AFは早く防塵防滴、画質も間違いなく、全部盛りといったスペック。大きさ、値段は全く気にならない、とにかく一番いいのをくれ!という方であればこちらを選択するのもありだと思います。

作例

最後に作例をご紹介します。すべてJpeg撮って出し。ボディはX-T4です。

最初の一本におすすめ

いかがでしたでしょうか。【XF35mmF2 R WR】の魅力が伝われば幸いです。

初めて一眼カメラを買う、という方にお勧めできるレンズだと思っています。手が出しやすい値段、コンパクトなサイズ、スマホでは撮影できないような高画質、ボケ感。きっと「カメラを買ってよかった」と思ってもらえると思います。まさに私がそうでした。

みなさんもこちらのレンズで一眼カメラデビューしてみては?

今回は以上になります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。今後も機材レビューや写真にまつわる記事を投稿していきます。また見ていただければ幸いです。

それでは~

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